grayscale

最近、コンピュータ上で作業をするとき、自分のmacの表示は、グレイスケールにすることがある。

こう書くと、なんだか変に思われるかもしれないのだが、実はけっこう快適なのだ。

普段作成する資料の大半はカラーであることが求められることが多いことから、カラーにしていることもあるし、時間数の割合だけで考えると、カラーで作業をしていることが多い。しかし、カラーである必要が無いとき、例えば、文章をただひたすら読んでいるときや、ただひたすら文章を書いているときは、あえてグレースケールモードにしている。

グレイスケールにすることのメリットは、まずコントラストがはっきりすることにある。僕は乱視で老眼も入ってきているので、とにかく目が疲れやすい。楽に文字や絵を見るということは作業効率を考えると重大な問題なのだ。そして、コントラストは見易さに対して重要な要素である。

また、周囲にカラフルなものがあると目がいきがちで、視線を一点(や一行)に集中するために余計なエネルギーが必要となる。それは当然で、カラフルにするのは視線を誘導するためであり、その誘導に抗うためにはエネルギーが必要とされる。集中したいときには、カラフルであることは、必ずしも良いことではないのだろう。

そもそも、Macintoshの初期の一体型の時代は、ディスプレイがモノクロで、階調も細かくなかった。(ちなみにSE30は名機だと今でも心の底から思っている)。それでも考える人のためのツールとして、DTPのためのコンピュータとしてもてはやされた。また、NeXTもディスプレイはグレースケールだった。また、Kindleやそれに続くであろう電子書籍端末は、高コントラスト、低消費電力の電子ペーパーが表示デバイスに用いられているが、それはたったの1階調だ。(その代り高解像度だが)このことを考えると、グレイスケールでも実はそんなに問題は無いのではないかと思う。

ちなみに、Macの場合は、システム環境設定>ユニバーサルアクセス>視覚>表示:のところにあるグレスケールのチェックをオンにすれば良い。お試しあれ。