リスクをとるのも練習
しばらく前に、論文の書き方を教えてくれと言われて、いろいろ話したのだけど、結局は、書かないと書けるようにはならないよ。というのが結論であった。自転車の類と同じで、頭でわかったとしてもできるようにはならない。
とまあ、書くと普通の話で終わるんだけど、書き方わかんないものを書けといわれても、できないのは当たり前で、当然うまくはいかないし、出来栄えも普段読んでる論文には到底及ばないから不満足になる。そうなるのがわかっていて、時間と労力をそれに割くのは徒労だし、リスクだ。それを選ぶには、それなりの勇気が必要である。
この勇気が実は結構重要で、勇気を出したことがないと勇気は出せないのではないか、言い換えると、リスクをとった経験がなければ、リスクは取れないのではないかと思う。そして、これは、論文の書き方の話のメタのところにあって、この練習ができてないと、結局は、論文を書き始められないのではないか、あるいは、書き始めても止まってしまうのではないかと思う。