個性と人格
http://d.hatena.ne.jp/p_shirokuma/20090226/p1
個性を根本的に履き違えているということでしょう。
個性とは他者との差分でしかない。つまり、絶対的な個性というのは存在しない。個性というのはそもそもオンリーワンという話とは繋らない。
オンリーワンなのは人格である。人格というのは、その人を構成する個性や性格、人生経験の中で形成された価値観などなどが集合し結合したものである。個性はそのオンリーワンを形成するための一部の要素でしかない。
個性が相対的なものである、ということが前提になっていれば、そこには”競い”が生じる。
競いとは何か?
それは、尺度である。尺度は名義尺度でもあるだろうし、順位尺度もあるだろう。ゼロサムゲームだって一種の尺度だ。
尺度を決定するのがルールである。ルールは、ゲームという枠組みの中であればいわゆるルールである。
いわゆるルールが適用不能なもの、例えば文化芸術の範疇に属するものであれば、文化や文明という枠組みがルールとなる。
ルールとは何か?
ルールとは、外在化された規範である。規範とは良い悪いを定義したものである。
規範なので歴史的変遷が存在する。つまりルール改正がある。
そして適用範囲がある。サッカーのルールは野球には適用されないのと同じだ。
だから、人はどのルールで競うのかを選ばなければならない。
得意な(あるいは好きな)競技を選んでそのルールの中で競わなければならないのだ。