blogのバックアップ
Doblogのデータ障害が2ちゃんねるやblog圏で話題にのぼっている。
blogサービスの本質は、何かということを考えると、データを置くためのサーバのディスクスペースと、そのデータへのアクセスのためのインタフェースの提供でしかない。ここで言うインタフェースとは、ユーザが閲覧するwebsiteとしてのblogだったり、blogに記事を入力するための画面だったり、RSSの配信だったりする。
先のDoblogのサービスは、このディスクスペースに問題が生じたということなので、サービスを提供するという点で根本的な問題だと思う。
Doblogのコアなユーザは、2ちゃんねる等での情報だと1000名から3000名程度の幅のようだ。最小値の1000名としても、結構な数である。
特にドブログを提供していたのは、NTTデータという会社である。NTTデータと言えば、超大手のSI,ITベンダーである。1000名程度のユーザを抱えるシステムの構築や保守運営は日常茶飯事というべきようなものである。
それが、ベータ版のサービス(かなりの年数ベータ版だということは別の問題としておく)だとしても、今回失敗したというのは、大きな問題として考えるべきだろう。
一方で、今回のこの障害は、ITサービスベンダーにおける、データバックアップということについて脚光を集めることになったように思う。特に重大なことは、RAID*や自動テープバックアップなどの冗長性ベースの自動化を中心に据えた考え方だけでは十分な安全を保証するものではないということである。自動運用に加えて人手によるチェック(人手によるバックアップ作業ではない)が欠かせないということであろう。
また、ユーザにおいても、サービサーのバックアップはあてにならない、ということが今回示されたように思う。したがって、ユーザはユーザとしてバックアップを取るべきなのだ。バックアップの方法は様々な方法があるが、blogのダンプを取っておくだけでも無いよりはましだと思う。
ちなみに、僕の場合は、そもそもblogの記事はテキストエディタで下書きをしていることが多いので、ほとんどの原稿には下書きがローカルに存在している。ローカルのディスクのバックアップは、他のディスクにコピーしておくという方法以外は残念ながら思いつかない。