つくばチャレンジ2008

今日、明日の2日間、つくばチャレンジの本戦が開催されている。

つくばチャレンジは、筑波駅周辺の市街地を利用した、自律走行ロボットの合同走行会である。

50弱の国内の大学等の研究機関や個人が、それぞれの開発しているロボットを持ち寄り、実際の市街地を自律走行させる。一度にこれだけの自律走行ロボットが揃うこともまれであり、また実際の市街地をこれほどの種類のロボットが走行するのもまれである。

川崎市のロボット特区のような例もあるが、使用できるロボットは限定されている。また、環境の中にロボットにとって指標となるようなものを埋め込むこともできる。

本戦は、初日のトライアルと、2日目の本走行に分かれている。

トライアルは100mを完走することでクリアとなる。本試合では距離は1kmになる。100mという距離は一見短かいように思うかもしれないが、自律走行ロボットにとっては、試金石としては十分な距離である。コースはカーブするポイントがある。公園内の一般の人通りのある歩道を使用しているため、人がコースを横切ったりもする。木々が電波を遮ったり、日光がセンサを狂わせたりする。非常に過酷な環境である。また、ロボットが小型の場合は道路の段差なども障害として十分なものになる。

そして本走行では、その距離は10倍の1kmとなる。非常に難しい課題になる。

しかし、この距離をクリアすることができれば、様々な可能性が見い出せるようになるだろう。