機密文書
大学の研究員という職業は、職業上の機密が意外に多い。
特許関連や未投稿の論文、学生の住所に関する情報など職業上の機密と言われるものに属する情報は作業対象のほとんどを占めている。
企業の研究員の場合、いわゆるコンプライアンスなどで、業務としての研究は、所属部署の中で行い、自宅に作業を持ち帰ることはまずないだろう。
しかし、大学の研究員の場合、土日無く研究をすることが出来る。作業場所は大学ということもあれば、自宅ということもある。もちろん、法律上は土日は仕事をする義務はないしそれは推奨されない。とはいえ、研究者にとっての研究活動は業務という側面だけではなく、生活活動の一部でもある。
とはいうものの、自宅での作業は、実際のところ機密の管理に課題がある。コンピュータの中のデータについては、OSのセキュリティ設定、ハードディスクのセキュリティ設定などによって解決ができる。しかし問題はプリントアウトした書類である。
プリントアウトした書類を単純にゴミ箱に捨てるのは今日では推奨される方法ではない。かといって、シュレッダーだとゴミの量がばかにならない。
そこで、少し前に、僕は以下のサービスを申し込んだ。
このサービスは、あらかじめ申し込んでおくと、溶解処理用のダンボール箱を持ってきてくれる。それが一杯になったら引き取りを依頼すれば、処理をしてくれる。処理の証明書も発行してくれる。非常に便利なサービスである。
専用の段ボール箱は個人が使用するにはかなりの容量で、半年分くらいの機密書類を入れることができた。代金は1800円で、処理や処理証明書、引き取りの送料等が込みということを考えると、多分他の業者に依頼するよりも安い。何より助かるのは、処理の証明書を発行してくれることだ。もしものことを考えるとこれは重要である。
次に書類が一杯になるのはいつになるかはわからないが、継続的に使用していきたいサービスである。