幼稚園選び

普段技術的なことや”学術的”風の話を書いているので唐突だが、ちょっと子育てのことについて書きたい。

僕の息子は来年から幼稚園に入る。

僕の住んでいる地域では、行かせることができる幼稚園は複数あり、それぞれに特徴がある。ただ、どの幼稚園も、外国人を招いての英語の授業がある、体育の先生が来る、集団生活ができるようにする、読み書きできるようにする、しつけをちゃんとするなどといった感じなのだ。「うちに入れればお困りのこと(あるいはしてほしいと思ってること)は全部しますよー」というような風なのだ。

僕としては、基本的に幼稚園には教育もしつけもそんなに求めていない。どちらも、本来は親が責任を持つべきものだからだ。僕が幼稚園に求めるのは、そして幼稚園にだからこそできることは、色々な年齢の子どもと様々な形式で遊ぶ経験を息子に与えることができるかどうかだと思う。集団生活ができるようになるのはそれはそれで良いことだとは思うのだが、それは卒園までに集団生活に”慣れている”程度で十分なのだ。多くの人が誤解しているのかもしれないが、幼稚園は集団生活に慣れるところであって、できるようにするところではないのだ。

また、教育についても、読み書きはできるに越したことはないのだが、それをできるようにするのは小学校であって、幼稚園ではない。小学校に入る前にできている必要はないのだ。そのために時間を取るくらいならば、遊びの経験を存分に積むほうがよほど重要だと思う。

ところがこのような僕の考え方(実は妻も同じ考えだ)は世の中的にはマイノリティのようで、近所の幼稚園はのきなみ教育指向なのだ。いわゆる”どろんこ”幼稚園は1つしかない。しかも小さい。なかなか難しい。